私が保健師を理由は本当に不純(?)なものでした。
私はとにかく看護師になりたくて短大の看護科に進みました。
看護師になりたかった訳は・・・ひとことで言うと看護師さんへの憧れです。
高校生の頃に進路を考えた時、友人が看護師を目指していたことと、たまたまTVで「看護師の密着24時!」のような番組を見て、いいなあと思ったのです。
で、親に話したところ「看護師なんて大変でお前には無理!」と反対されました。
私はボーっとしてそそっかしい子どもでしたので(今でもですが…)、心配だったのだと思います。
でも、青春時代というのは反対されるとやりたくなるものです。
そのまま看護師を目指して進学することができました。
看護師は5年やりました。
でも、やはりきつくてきつくて・・・
また、不器用で緊張しちゃうとあせってしまう私は急変が苦手でした。
急変時のドタバタがかなり苦痛になっていました。
また、忙しすぎて医師の診療の補助業務に追われてしまい、自分でやりたい看護ができにくい職場にも不満がありました。
ある日、小児科に勤めていた私は「抱っこしてよ~」と大泣きする子に出会いました。
その時「私だって抱っこしたいのよ!」と思いながらも、点滴をつなげたりする業務に追われてできない自分が悲しくて・・・「私、何やっているのかな」と思ってしまって・・・
疲れていたし、「ここらでちょっと休みたい!」そう思った時に思い浮かんだのが保健師学校への進学でした。ちょうどその頃1年制の保健師養成学校(専攻科、専門学校)が4年制の大学に変わり始めていました
1年制の専攻科がなくなると2年間の大学編入になりますが、それだとお金がかかるし大変ですよね。
1年制学校があるうちに進学して、保健師を取るのもいいかなあと思ったのです。「進学が理由だと円満に退職できる」ということもありました。
そんな不純な動機でした。
1年目は3交代の仕事をしながら、2校受けましたが見事落ちました。
あまり勉強していなかったから当たり前です。
その後、その時勤めていた県立病院を退職し、乳児院で非常勤として働きながら1年間勉強することにしました。
乳児院も夜勤はありましたが、病院よりも少なく、また残業がなかったのです。
勉強は独学でもできたのですが、私は計画的に一人で勉強するのが苦手だったので、医療系予備校の専攻科コースの日曜講習に月2回程通っていました。
でも、家でも勉強はコツコツとしていました。
働きながらなので結構きつかったです。
でも、その成果があり、その年には念願の専攻科に合格することができたのです。